2012年にNTTデータグループにおけるSAP事業の中核会社として設立。国内グループ会社に分散しているSAPソリューション、業務ノウハウの一体化を図り、戦略的な事業経営をしているNTTデータグローバルソリューションズ社。第2創業期の今を支えるリーダー育成の取り組みについて、事業戦略推進部HRDセンターの大村様、合原様にお話をお伺いしました。
研修体制づくりのキッカケを教えてください
当社ではこれまで、社員に必要なテクニカルスキルを伸ばす研修をそれぞれの部門で実施してきました。
ですが、組織を拡大していくにあたり、会社の中心を担える人材の育成やその人材が活躍・定着できるキャリアイメージが重要だと考え、2020年度より階層別の研修を実施するようになりました。
エン・ジャパンには「階層別研修」とeラーニング「エンカレッジ」でお世話になっています。
エン・ジャパンへの決め手はなんですか?
IT業界全体に言えることかもしれませんが、当社は人材の流入が多い企業です。
バックボーンのバラバラな中途入社者が多いなかで、当社なりの軸を作りながら徐々に社員のベクトルを合わせていかなければなりません。そのためには、会社の中核を担うリーダー層の育成が急務ですが、そのノウハウが社内にはありませんでした。
外部パートナーには、大切な社員の育成を任せる以上、当社の状況をしっかりと理解して提案をしてほしい、という思いがありました。その点エン・ジャパンは採用の支援に強い会社です。これまでの実績から「人」と「組織」に関する知見が豊富であると感じました。いま当社に何が必要かを考え、そこに合わせた研修を提案してくれたのです。
提案を受けるなかで、当社の今後の成長に必要となる「ベース」と「軸」を醸成していけそうなイメージができたこと、それが決め手のように思います。
実際に導入してみていかがでしたか?
階層別研修
当社は、会社で活躍するために必要なスキルを階層別に定義し明文化しています。その定義に基づいたプログラムをデザインしてもらいました。
まず、リーダー/課長代理クラスへのチームビルディングからスタートしました。
体験学習やディスカッションを通じて「管理職の役割」「組織としての仕事の進め方」「部下・後輩の指導方法」を理解していくような研修です。参加者は刺激や新たな気付きを得ているようです。参加者の上司からも「キャリア・役割に対する意識の持ち方が良い方向に変わってきている」と聞いています。
本人からも上司からも反応が良かったので、全社的な階層別育成だけでなく、部門単位での育成も相談中です。
eラーニング「エンカレッジ」
社員が必要なときに、必要なコンテンツを受講できるようにしています。
スキマ時間でヒントを掴みたい人。1つのキーワードを追求したい人。社員のニーズは様々ですが、ライトなアクションで学びにアクセスできる環境がとても良いです。500以上の講座があるので、まずはエン・ジャパンのCS担当者に相談しながら、リーダー向けオススメコンテンツ一覧をつくり、リーダー陣に広報しました。
いまでは「こんな部下との関わり方の悩みを解消できるコンテンツはないか。」と相談を受けるまでになりました。上司が部下のことを思い、自身の課題を解決するために相談をしてきたことは、とても嬉しい変化です。
時間はかかるものだと思いますが、「エンカレッジは使えるものだ」と社員に口コミが拡がり、主体的な受講が進むように仕掛けていきたいです。
これから取り組んでいきたいことを教えてください。
当社の変革はまだ始まったばかりです。いまキーになるのは、管理職と、その手前のリーダー層です。彼らに一人でも多く動いてもらうこと。その層が積極的に変革していく仕掛けを、エン・ジャパンと一緒に作っていきたいと考えています。
事業を伸ばす上で、より自社の状況に合った研修プログラムの必要性を感じていた同社。中途入社で経験やスキルの異なる社員が多い中、成果を上げる社員はどのような能力を保有すべきか。研修を行う目的をきちんと捉え、「どの社員に」「何を学ばせるか」研修の方向性を定義づけられたことで、納得のいくプログラムにいきついたのではないでしょうか。