誰もが快適に過ごせる理想空間「ヒューマン・スペース」の創造を目指し、ブラインドや間仕切りを製販一体で扱っている株式会社ニチベイ。 入社者のサポートや組織改善に取り組まれている同社総務部の海老原さんに、HR OnBoard活用のお話を伺いました。
HR OnBoard 導入のきっかけを教えてください
「離職理由」の特定に
製販一体の技術や想いを若手に継承していくため、毎年10名の新卒社員を採用しています。もともと離職率は高くなかったのですが、近年、入社1年ほどで辞めてしまう方がチラホラと出ていました。
改善に取り組もうと思いましたが、「離職理由」が分からないため何を改善すべきか分からない。私たちに報告があるのは、退職が確定した後だったためです。
そんなタイミングでHR OnBoardを提案いただきました。知りたかった「離職理由」がキャッチできること。そして、退職を検討する前の「予防(サポート)」も可能なのでは…と思い、導入をしました。
実際に導入してみていかがでしたか?
離職理由が判明
HR OnBoardの運用方法、入社者へのサポートについては、導入時インタビューをご確認ください。
導入の成果は狙いどおりでした。「入社前後のイメージギャップ」で悩んでいる人が多く、それが離職理由になっていることが分かりました。
説明会で仕事内容を細かく伝えているつもりでしたが、まだまだ不十分だったということが理解できました。 そこで、説明会ではよりリアルを伝えることを心がけています。
当社はインテリア業界ということもあり、学生からは華やか・きらびやかなイメージを持たれています。しかし、泥臭い一面もあるのが事実です。 オーダーメイド商品を提供するため、営業が採寸業務を行ったり、建築現場で打合せをしたりすることもあります。
このような泥臭い部分を含めた「仕事の厳しさ」を会社の良い面や「仕事のやりがい」とあわせて説明をするようにしました。こういった改善が実を結び、翌年の入社者では「入社後に感じるギャップ」で悩んでいる人が大幅に減少しました!
上司のマネジメント力強化に活かす
HR OnBoardには、毎月のアンケートだけではなく「入社1年後活躍アンケート※」という機能があります。
この結果を上司にも共有しています。例えば「去年の新入社員はこう感じている人が多いみたいなので、今年はこの点に気を付けて受け入れをしてください」といったように、新入社員に起こりがちな悩みや注意点と改善策を合わせて伝えています。
有効なデータと感じてくれていて、上司同士で入社者の受け入れノウハウを共有しあっているようです。
※入社1年後活躍アンケートとは…
入社から1年経過したタイミングで、入社者本人と上司に1年間を振り返るアンケートを配信。人事はアンケート回答結果を通じて、入社者の活躍状況や課題の認識把握が可能です。入社2年目以降の活躍に向けて、フォローを効果的に実施できます。
今後、HR OnBoard をどのように活用したいですか?
データが蓄積されてきたことで、「コンディションの変化がいつ頃起こるのか」という傾向が見えてきました。そのタイミングに合わせ、事前に対策を検討できそうです。
入社者一人ひとりのフォローを続けていくことはもちろん、入社者全体に向けての打ち手も実行しようと考えています。個と全体の両面から定着を支援していきたいですね。
HR OnBoardの結果を活かし、採用や受入れをどんどん改善されている同社。データを取り始めたからこそ課題に気付け、改善することができ、成果に繋がっています。
関連サービス
入社者の離職リスク可視化ツール HR OnBoard