時代が変われば学びも変わる―100年企業の成長を支える人材育成の取り組みとは? │東京インキ株式会社

1923年に創業し、今年で創業100周年を迎える東京インキ。同社はインキ専業から色彩総合化学メーカーとして、事業成長を遂げる中で、社員教育に再注力していく必要に迫られていました。  

採用から社員教育まで幅広く人事領域を担当されている池田さんに、エンカレッジの導入の背景から具体的な運用方法までお話をお伺いしました。  

導入のきっかけを教えてください

 導入のきっかけとしては、2つ理由があります。  

まず、社会的状況の変化に伴い、従業員の再教育の必要性を感じていました。  
当社は100周年を迎える比較的歴史のある企業ですが、時代の価値観に即した教育が必要であると考えたからです。  

最近ですと、コンプライアンスに関して、当社を志望する応募者からの見る目が厳しくなってきていると感じます。より多様性のある職場環境を整備するためには、  社員に今の時代にあった学びを提供する必要がありました。  

 2つめの理由は、過去に利用していたイーラーニングのサービスが、新鮮味に欠けてしまったことが挙げられます。社員に受講促進しようにも、受けさせたい講座はすでに受けさせてしまっている。そこで、講座数やテーマのバリエーションが豊富なエンカレッジに切り替えることにしました。エン・ジャパンとは元々適性検査「Talent Analytics(タレントアナリティクス)」でお付き合いがありました。

運用時のフォローにも満足していたので、おそらくエンカレッジの運用についても困ったことがあれば相談に乗ってもらえるだろうと。その安心感もありましたね。  

どのように運用されていますか?  

人事部で、上期と下期にそれぞれ3〜4つの講座を設定し、各社員が1年間で合計1時間の講座を受講するように設定しています。短くてテンポが良い講座を2つ3つ、30分前後のしっかり時間をかけて学べるものを1つという配分で、選んでいきました。   

人事の役割として、私が社員教育で大切にしていることは、「まずは学ぶことに興味を持ってもらう」「自分を変えるひとつのきっかけを提供する」ということなんですね。ですので、取っ掛かりとしては「面白そうだな、視聴してみようかな」と思ってもらえる講座を中心に選んでいます。  

この講座選定の際に助かったのが、エンカレッジの中の「10分で解説するシリーズ」の講座です。ヒューマンスキルからコンセプチュアルスキル・考え方まで、日ごろなかなか学ぶチャンスがないテーマについて、短い時間ながら理論立てて説明いただけるので、講座を選ぶ上で重宝しています。  

あとは「お笑い芸人さんと学ぶ」など、キャッチーなコンテンツも選んでみました。  最近のことなので、まだ社員からの反応は得られていないのですが、どんな感想をもってくれたのかが楽しみです。  

短時間で楽しく学ぶことができるコンテンツ(一例)

どのような成果が生まれていますか?  

現在、指定された講座は、基本的に全ての社員が受講してくれていて、 講座内容についても前向きな感想が入ってきている状況です。  

以前導入していたイーラーニングと比べて、エンカレッジは講師が一方的に説明をする講座が少なく、よい例・悪い例がシナリオ形式で紹介されていたり、例題が用意されていたりとバリエーションが多いことが魅力です。また、短時間で効率的に学べる講座や魅力的なテーマの講座、時間は長くとも仕事に置き換える工夫がされている講座など、エンカレッジだからこそ高い受講率が実現できているのではないかと思います。  

そして、エンカレッジのシステム内にあるLMS動画アップロード機能※も活用しています。(※自社で作成したオリジナル動画のアップロードが可能)最近、人事制度が改定されたのですが、評価制度についての説明動画や、目標設定の方法などの動画などは、社内イントラネットに保存するのと共に、エンカレッジ内にもアップロードしています。  

アップロードすれば、アプリでも確認ができ、利便性が高いですし、この視聴をきっかけにエンカレッジの講座を視聴したという社員もいるので好循環が生まれています。  

今後、エンカレッジをどのように活用していきたいですか?  

受講の習慣が身についてきたと感じているので、新たに部門ごとの課題やニーズにあわせて、部門責任者が講座を選定し、提供する仕組みも用意し始めました。  

人事部の提供する講座と違い、部門の責任者が選ぶ講座はその部門ごとに特色があって興味深いです。この手法についても手ごたえを感じているので、今後は割合を増やしていきたいと思っています。  

また、人事制度の改定に伴い、等級別の研修プログラムをエンカレッジを活用してさらに充実させていく予定です。社員のキャリアパスを明確にし、各等級に応じた適切な教育コンテンツを提供することが今後の目標です。  

 同社の社員の学習が習慣化している背景には、人事部の池田さんが行う講座配分の工夫がありました。時代に即した必須の学びだけでなく、動画を視聴するきっかけとなる講座も合わせて選定することで、自然な形で受講が促進されているように感じます。  

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