内定者コミュニケーション施策7選

内定者コミュニケーション施策7選

会社説明会、インターン、書類選考や面接・・・と長かった選考が終わり、内定者が決まってほっと一息。しかし、「内定辞退の連絡がこないか」と冷や冷やしている企業も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、内定者とのコミュニケーション施策7選をお届けします。

目次

内定辞退の発生率

株式会社リクルート 就職みらい研究所が公表した「就職プロセス調査(2023年卒)『2023年3月度(卒業時点)内定状況』」によると、2023年新卒の内定辞退率は、3月卒業時点で65.8%でした。内定を出しても辞退される確率が高いいま、「どのように内定者を繋ぎ止めるか」内定者フォローに力を入れる企業が増えています。

出典:株式会社リクルート 就職みらい研究所
就職プロセス調査(2023年卒)『2023年3月度(卒業時点)内定状況』p3」

内定者フォローのポイント

内定者フォローをする上で押さえておきたいポイントをまとめました。

応募前と実際のイメージを合わせる

選考過程で会社や仕事内容について知るうちに「イメージと違った」というミスマッチが起こることも。応募前に感じていたイメージと選考過程で得たイメージに乖離がないか、本人に確認してすり合わせておきましょう。

会社に対する不安を払拭する

「長く働けそうか」「一緒に働く人はどんな人か」「組織に馴染むことができるか」など、内定者は様々な不安を抱えていることが多いです。内定者懇親会や現場社員との面談を通じて具体的なイメージを持ってもらい、不安を払拭していきましょう。

他社と比較した志望度を確認する

内定を複数獲得している場合は、どの企業に入社したいか優先順位をつけていることが多いです。1位が自社でないとわかった場合は、「なぜ他社が良いと思うのか」「どのような点でそう感じたのか」をヒアリングをしておきましょう。

口コミなどのネガティブな情報を把握しておく

「選考時には知らなかったマイナスな意見をクチコミサイトで多く見かけた」「親から強く反対された」といった第三者の意見で志望度が下がるケースも。日頃から自社の口コミを確認し、候補者が不安に感じそうなところは把握しておきましょう。

これらのポイントを押さえながら、内定者とコミュニケーションを取っていきます。

内定者コミュニケーション施策 7選

内定者とのコミュニケーションは「頻度」「質」ふたつの観点から考えることができます。まずは「頻度」を増やし、徐々に「質」を高めていきましょう。

1. 接触頻度を最大化する

物理的な距離は心の距離と言ってもよく、接すること自体が内定辞退の抑止に繋がります。内定者SNSの活用や社員向けイベントへの参加、アルバイト契約やインターンシップで接する機会を増やしましょう。

2. トップに会う機会を作り、期待を示す

内定者個人に対して期待することを、自社のトップを巻き込んで伝えてもらいましょう。大人数で一度に会うより、個別化少ない人数で1回2-3分の場をセットする方が効果的です。「あなたが○○さんですね。人事から聞いています。ぜひうちに入社してほしいと思っているのでよろしく頼むよ」と、トップから直接期待の言葉をもらうことで、大きなインパクトになります。

3. 内定者に関する情報を収集する(プロファイリング)

内定者一人ひとりの情報はたくさん収集し、記録しておきましょう。特に応募理由や志望動機、将来のキャリアビジョンなどは、本人に何度も言葉にさせることで、内心で入社意思を固めていくことに繋がります。

4. フィードバックをする

内定者のアウトプットを見る機会があれば、必ずフィードバックしましょう。内定者は誰もが「今のままでは仕事は上手くできない、早く成長しなければ」という不安を感じています。何かとフィードバックを求めてくる場合もそのような気持ちの表れです。納得性の高いフィードバックをもらえる環境だと認識することで、成長するイメージが持て、進路を決定する後押しができます。

5. アドバイスをする

フィードバック(指摘)に加えて、事前のヒアリング情報や適性検査の結果から見える本人の性格特性等をふまえて、学生生活でもできる具体的なアドバイスをしましょう。アドバイスをする本人が、自分の体験もあわせて語ることで、内定者の記憶にも強く残ります。できれば複数に対してではなく、個別にアドバイスをしましょう。

6. 相談に乗る(メンターになる)

個別フィードバックやアドバイスをする過程で、内定者から様々な相談を受けることもあるでしょう。相談に乗るスタンスで大切なことは、企業人としての意見と個人の意見を適切に使い分けることです。仕事上の発言と個人としての発言の区別には学生にはつきづらいため、「これは個人の意見ですが」としっかり前置きし、話した内容が独り歩きしないように気を付けましょう。コンプライアンスリスクを抑えながら、「この人は仕事の域を越えて自分のことを考えてくれている」と感じてもらえれば、内定者との関係性をさらに強めることができます。

7. 将来の会社像を共有する

内定者には、積極的に会社の将来像を話しましょう。話している社員自身がどのように考えているか、個人の視点で語った方が心に響きます。「社会人は大変」というネガティブなことより、「会社がどのように成長し、世の中にどのような価値をもたらすのか」というようなポジティブな将来像を共有する方が何倍も大切で、高い効果があります。

出典:https://saiyou-knowhow.recruit.co.jp/column/140311

エン・ジャパンでご支援できること

エン・ジャパンでは、採用選考の見極めだけではなく、内定者とのコミュニケーションにも活用できる適性検査「Talent Analytics(タレントアナリティクス)」を提供しています。1987年から30年以上の歴史を持ち、導入企業数は21,000社を突破。新卒・中途採用、内定者同士のグループワークや入社後の育成など、幅広い用途でご活用いただいています。

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