新入社員を受け入れてしばらく経過すると、「なんだか元気がない社員がいる」「なかなか生産性が上がらない社員がいる」というお声を伺います。そうした新入社員のコンディションの変化は一時的なものもあれば、慢性化して早期離職に繋がってしまう可能性も。
そこで本日は、早期離職の要因を紐解き、離職を防止するためのポイントを解説します。
コンディションが下がる要因
入社者のコンディションが下がる要因は、「入社後のギャップ」「直属の上司とのリレーション」「仕事に対するキャパシティ」が関係しています。
G:入社後の「ギャップ」
「イメージが違った」「思っていたよりハード/簡単な仕事だ」「前職との違いになかなか慣れることができない」など、入社前に想定しなかったギャップを抱える入社者は多いです。実際に、エン人事のミカタで行ったアンケート調査では、入社者の4人に1人が「なんだか少し違うと感じている」という結果があります。
R:直属の上司との「リレーション」
「上司が忙しそうでなかなか話しかけられない」「上司と良好な関係性が築けない」など、上司との関係性に悩む入社者は多いです。上司との人間関係がうまくいかないと、業務のスキルが身につかず仕事についていけなくなるなど、業務遂行に影響をきたします。
C:仕事に対する「キャパシティ」
キャパシティには2種類あり、即戦力を期待されて入社したはずなのに、簡単な作業しか任せてもらえない「業務量が少ない」という場合と、単純に任される業務量が本人がこなせる仕事量を超えていて「業務量が多すぎる」という場合があります。これが続くとモチベーションが下がったり、仕事の成果が出せずに自信を喪失してしまい、コンディションの低下につながります。
GRCが起こる一例
最初は「入社後のギャップ」に悩みやすいです。「思っていた仕事内容と違う」「面接の時に感じた雰囲気と、実際に社内で感じる雰囲気が違う」など。そして、組織に慣れてきた2カ月目には、「上司から放置されている」「困った時に相談しにくい」など、直属の上司とのリレーションで悩みます。
4カ月目以降~戦力化する頃には、「業務量が多い」「1人でできるか不安」など、仕事に対するキャパシティで課題を感じる、といったことが起こります。
しかし、これはあくまで一例であり、入社者全員がこの順序で悩んでしまうとは限りません。
入社者フォローにおける注意点
上の図は入社者のコンディションを経過月で表した図です。Aさんは入社後しばらくはやる気に満ち溢れていますが、徐々に雲行きが怪しくなり、コンディションが悪化してしまう。一方Bさんは入社後すぐにコンディションが悪化し、そこから徐々にコンディションが回復していく。
このように、配属される部署や職種、直属の上司のマネジメントや入社者本人の特性によって、コンディションが浮き沈みするタイミングや要因は異なります。
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