新卒社員受け入れのカギ!?「スクラムオンボーディング」 

こんにちは、小山内です。エン・ジャパン株式会社(以下、エン)で求人広告営業→新卒採用人事を経験し、現在は人材活躍支援事業部でセールスを担当しています。  

いよいよ25卒の入社が近づいてきました。採用した学生が社員になると思うと感慨深い時期です。入社者にとっては人生に1度に新卒入社。受け入れる会社としても、せっかく入社した社員が悲しむ姿は見たくないもの。入社式に向けて慌ただしい時期ですが、『新入社員が配属先に馴染むためには?』の視点で人事ができることをまとめてみました。 


新入社員を迎える上での基本スタンス 

新入社員が早期に組織になじみ、活躍をしていくために重要なのは、入社者・受け入れ側となる現場社員・人事の三位一体の努力です。
昨今、現場社員が採用活動の各プロセスに関わり、一丸となって取り組むスクラム採用がキーワードになっていますが、入社後も人事も含めて入社者フォローを行っていく、言わばスクラムオンボーディングが、新入社員を迎えるうえで大切なスタンスとなります。 

日本におけるオンボーディング研究の第一人者である尾形真実哉教授とエンの共同研究では、オンボーディングを実現する上で、下記の3つが重要であるとしています。 

  1. How to LOOK  自己理解・経験の棚卸し
  2. How to LIVE  なじむ・人間関係の構築
  3. How to LEARN 仕事の進め方を学ぶ  

新卒入社者は「早く期待に応えたい」「組織に必要とされたい」と、様々なプレッシャーを抱えています。そのため、「INFLUENCE(組織や他者に影響を与える)」を焦ってしまいます。「LIVE(組織になじむ)」が抜けてしまうと、成果を出すために必要な知識を周りから得られないということも。

人事や上司はこれらを理解し、キーステップのための適切なサポートをする必要があります。

受け入れ側・入社者それぞれに対する人事起点での環境整備 

人事起点の環境整備:入社前から実践できる支援 

3月時点で、受け入れ側・入社者側へできる支援もあります。 

受け入れ側に対する支援:受け入れ現場への申し送り 

選考時のデータや人事情報など定量的なものはもちろんですが、重要なのは入社者の強み・弱みやどのようなコミュニケーションが適しているのかの定性的な情報。採用に関わった人事しか知り得ない情報や選考時とのズレがないのかは受け入れ側にとっても新入社者と接する大きなヒントになります。 

入社者に対する支援:「期待」の伝達 

入社後、現場配属がされると人事と直接話す機会は作りづらいもの。入社前の期間や配属発表の直後など何を期待しているのかは言語化して伝える機会は意識的に設けてみましょう。入社する前の不安な時期にもっとも頼れる先輩社員は人事である皆さんです。入社後の大変さを乗り越える上でも、社員への期待を伝えましょう。 

人事起点の環境整備:入社後から実践できる支援 

受け入れ側に対する支援:入社者受け入れの考え方説明 

受け入れ側は得てして、入社当時の気持ちを忘れてしまっているもの。受け入れ側としては「何でも聞いて!と伝えたから、まぁ大丈夫!」のような感覚でいても、入社者から見ると「忙しそうだし初歩的な質問もしていいのかな・・・」と思っている、など”ボタンのかけちがえ”は入社当初特に起こりやすいです。自社で発生している”あるある”な受け入れ側の誤認を改めて伝える機会を取ることで、人事と現場が一緒になって受け入れ体制を作り上げていきます。 

入社者に対する支援①:同期同士の関係性作りワークショップ 

新入社員にとって同期の存在もオンボーディングの大きな力になるものです。配属によっては同期がいない/少ないこともあるかもしれませんが、新入社員のハブとなっている人事主導でも同期の繋がりは作ることができます。 

配属先以外のコミュニティを作ることも新入社員にとって心の支えに繋がります。 

入社者に対する支援②:人事からのフォロー面談 

入社者目線では、配属先での不安や懸念は考えていても言う場がないもの。定期的に人事側からもフォローをすることで入社者が組織に馴染んでいくための障壁を取り除くことができます。受け入れ先における入社者の違和感や懸念を早期に解消することで、組織の中で入社者が自走して仕事に向かえる環境を整備します。 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
新入社員を受け入れるのは現場社員だけでなく、人事も一緒になって環境を作っていく、「スクラムオンボーディング」が重要です。 

自社を選んでくれた新入社員に対して、入社後も自社を好きでいてくれるよう、人事からも関わるきっかけづくりは積極的に取り組んでいきましょう。 

エン・ジャパンでご支援できること

エン・ジャパンでは、社員のコンディションをキャッチするサービスをご用意しています。導入事例や具体的な取り組みはもちろん、「何から始めればいいかわからない」といったご相談も歓迎です。詳細が気になる方は、ぜひお問合せくださいませ。

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この記事を書いた人

エン・ジャパン株式会社 人材活躍支援事業部でセールスを担当。

2021年入社、エン転職の求人広告セールスを担当したのち、2年目から本社人事部門に異動。新卒採用説明会の企画運営からATS設計のPL、ビジネス職や専門職、またエン・ジャパン初となる新卒経理職の採用PJに従事。25卒の採用活動がひと段落したタイミングで、採用領域以外の「組織作り」について知識を深めたいと思い、現在の部署へ異動。人材の定着・活躍など、企業の組織作りの支援をしている。