「スキルは申し分ないけど、うちに馴染めるだろうか?」「素晴らしい人材。どうすれば入社したいと思ってもらえる?」日々採用面接を行う中で、自身の見極めや魅力づけスキルに課題を感じている方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、見極め・魅力づけどちらにも活用できる、「すぐに使える面接質問例50選」をご紹介します。
「面接」は入社意向を大きく左右する
あるアンケートでは、面接を受けて「この会社には入社したくないと思ったことがある」と回答した方は79.9%、「入社したいと思ったことがある」と回答した方は67.4%でした。つまり、面接官の質問や応対が、応募者の入社意向、つまり採用の成否を分けると言えます。
面接質問例 50選
場づくりから魅力づけまで、7つのテーマで集めました。ぜひご活用ください。
1. 使える面接質問「場づくり」
面接のゴールは、合否の判定に必要な情報を導き出すことです。そのためには、応募者の緊張をほぐし、正しい情報を引き出すことが大切です。まずは合否に関係ない、簡単な質問で「場づくり」をしましょう。
- 今日はここまでどのように来ましたか?
- 当社まで何分ぐらいかかりましたか?
- 昨夜はよく眠れましたか?
- 今日はお仕事帰りですか?
- 当社のことはご存じでしたか?
- 筆記試験はいかがでしたか?
- 最近休日には何をされていますか?
2. 使える面接質問「職務経歴の確認」
職務経歴の質問は、入社後の成果に直結するため、念入りに確認したい項目です。「事実」と、その事実を生み出した「プロセスのエピソード」をしっかり確認することがポイントです。
趣味や出身地など、話しやすい質問をしながら、簡単な経歴を聞く
- (履歴書を確認し)経歴の中でも、×××以降から自己紹介をしていただけますか?
- ○○県出身ですね。こちらにはいつ頃からお住まいなのですか?
- 趣味で○○をやってらっしゃるのですね? 私も好きですね。
- 前の会社に入社したきっかけは何でしたか?
ある程度場が暖まってきた時点で、具体的な過去の経験を深堀りしていく
- どのような業務を担当していましたか?ご自身での仕事の工夫も教えてください。
- ○○についての知識はお持ちですか?
- ○○の経験については、何年ほどお持ちですか?
- 業務を行なう上で、どのような目標を持っていましたか?
- 誰と協力しながら業務を進めていましたか?
- 業務で最も努力してきたことは何ですか?エピソード等、具体的に教えてください。
3. 使える面接質問「退職理由の確認」
退職理由を確認するのは、入社後に同じように退職しないかを見極めるためです。表層的な情報収集で終わらないよう、回答を深く掘り下げましょう。「退職理由を会社や他人のせいにしている場合」や「やりたい仕事がコロコロ変わっている場合」は再現性があるかどうか注意が必要です。
- 退職を考えるようになったきっかけは何ですか?何が決め手になりましたか?
- なぜ今、転職を考えていらっしゃるのでしょうか?
- この条件があったら、現職に残っても良いなと思うものを教えて頂けますか?
- 応募いただいた仕事とこれまでの仕事の違いはどのような点にあると思いますか?
- 退職後にブランクがありますね。なぜですか?
4. 使える面接質問「志望動機・仕事観」
志望動機や仕事観に関する質問は、自社の魅力づけへの有益な情報源になります。ただし確認した結果、応募者の期待が大きすぎて自社では実現できないと気づくことも。ここをしっかりと確認することが入社後のミスマッチや早期退職を防ぐことにも繋がります。
- なぜ当社を志望したのですか?
- 会社選びであなたは何を重視しますか?
- 転職を通じて、当社に期待することはどのようなことですか?
- 当社で働くことで、どのような目的を達成したいとお考えですか?
- 今回の転職について、何を判断基準に応募企業を選択しましたか?
- 他にどんな企業へ応募していますか?その企業と当社の違いはどんな点ですか?
- 当社のどのような点に魅力を感じましたか?
5. 使える面接質問「人間性・性格の見極め」
自社の社風や一緒に働く社員とマッチするかなど、履歴書や職務経歴書には現れにくい部分の見極めに有効です。
- 強みは何ですか?その強みは当社の仕事のどういったところに活かせると思いますか?
- プライベートの友人は、あなたのことを、どんな性格だと思っているでしょうか?
- これまでの人生において挫折したことは?その時、どう対処しましたか?
- どのようなマネジメント方法が、あなたのベストパフォーマンスを引き出すと思いますか?
- 前職(もしくは現職)の職場で、ストレスに感じていたことは何でしたか?
- これまで人間関係で困った事があれば教えてください。またそれをどのように解決しましたか?
- 仕事でストレスを感じたときに、どのように発散していますか?
- 仕事で失敗をしたときに、どうやって気持ちを持ち直しますか?
- 過去(学生時代・社会人含め)、目標に向かって努力してきたことはありますか?
その目標を達成するために具体的にどのような努力をしましたか? - 3年後(もしくは5年後)どのようなキャリアを描いてらっしゃいますか?
- 仕事に限らず、恒常的に学んでいること、勉強していることはありますか?
- 働く上で、モチベーションを高めるものは何ですか? 下げるものは何ですか?
- ご自身の長所、改善すべき課題を教えてださい。課題克服の為にしていることはありますか?
6. 使える面接質問「魅力づけ」
応募者自身に自社の魅力や不安に感じている点を語らせることで、本人の納得度を高めたり、覚悟や決意を固める手助けになります。 また、あえてこちらから応募者へ評価を率直に伝えることは「この会社は、自分の良いところも悪いところも理解した上で採用したいと言ってくれている」という、応募者の安心感につながります。
- ご応募ポジションについて説明しましたが、疑問点や不明点はありますか?
- この会社で働く意義はどういうところにあると思いますか?
- 応募先を比較される中で、当社の採用ホームページや求人広告を見て「ここはもう少しアピールすべきだ」というところはありますか?
- (応募者の評価点を伝えた上で)ただ、○○という点については懸念があります。その点についてはどのようにお考えですか?
7. 使える面接質問「その他」
応募者が不完全燃焼にならないよう、最後に以下の質問をするとよいでしょう。応募者にとっては、逆質問のチャンスであり、最後のアピールになる部分。なかなか自分からは切り出しにくい逆質問も、誘導してあげましょう。質問がまったく出なかった場合は志望度が低い可能性があります。
- いろいろとお聞きしましたが、何か補足しておきたいことはありませんか?
- 最後に自分のセールスポイントを話してください。今までの話と重複しても結構です。
- いろいろお聞きしましたので、今度はあなたの方から質問はありませんか?
- その他に、入社前に私たちに伝えておくことはありますか?(ほぼ内定が確実な段階で質問)
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