2013年10月にアルミニウム圧延業界の国内トップ2社が経営統合し誕生した株式会社UACJ。自動車・飲料缶などの日用品や、航空宇宙・エネルギー分野などの産業用に至るまで、日本のモノづくり「Made in Japan」を技術の力で支えています。今回は、人事ご担当の熊谷さん、扇さんにお話を伺いました。
HR OnBoard、HR OnBoard NEXT、エンカレッジオンライン オンボーディングコース、Talent Viewerと様々なサービスを導入いただいているご理由を教えてください。
一言でまとめると、『UACJのいち社員のように関わってくれる』ということですね。正直、導入後は疎遠になる企業も多いと思っています。そんな中で、エンさんは「どうやったら実現したいことに近づけるのか」を我々以上に考えてくれています。
多面的に人事施策実行のための支援をしてもらっており、UACJのサポーターとして欠かせない存在です!
「機を逃さない」オンボーディングの仕組み
これまで当社の新卒採用者の離職は、入社3年以内で10%程度ですが、2018年度の入社者が1年くらいでいきなり数名辞めてしまった、ということがありました。退職の申し出があった際に人事としても面談実施等しましたが、引き止められず、手遅れな状態でした。
そこで『意思決定する前になにか手を打たないと』ということになりました。
そんな中、オンボーディングについていろいろ調べていたところ「HR OnBoard」を知ったんです。毎月のアンケート結果によって一人ひとりのコンディション変化が分かる=「手遅れになる前に手を打てる」と感じられたことが導入の決め手になりました。
2019年度入社者から導入し、実際に効果を実感しています。例えば、コンディションに変化があったタイミングで接点を持った際に「難易度が高い仕事を任されていることが負担になっている」ということが分かりました。上司の方に面談の実施、そして仕事の難易度を調整もしてもらうことができ、今では活躍している方がいます。もし、キャッチアップできていなかったらそのまま退職になってしまっていたかもしれません。
一方で、受け入れる上司側の支援はもちろん行っていきますが、入社者本人たちも成長していく必要があると感じていました。そこで、本人たちの躓きタイミングに応じ、”入社後の活躍のために必要な考え方”や”報連相”…といったスキルを「エンカレッジオンライン オンボーディングコース」で学んでもらえるように仕組化にも取り組みました。
キャリアサポートにつながるリテンション施策
また、2年目以降は1年目と比べて仕事の責任も増し、視野も広くなる分、悩みも複雑化してきます。「HR OnBoard NEXT」では、その複雑化する悩みを
‐本人の仕事価値観(何に動機づけされるのか)
‐それが現状満たされているのか
という観点でコンディション状態を把握することが可能です。
1年目から継続的にフォローが出来るため、重宝しています。最近は、エンさんからの提案で、上司の方に、部下のコンディションを把握し、2年目以降の活躍を後押しいただくために、フィードバック会の実施もしました。「自分の部下が何を考えているのか理解が深まった」という声が多く寄せられました。現在は3年目まで導入をしていますが、今後はさらに対象を広げ、キャリアアップのサポートができればと考えています。
データ抽出・分析から施策実行まで ワンストップで行うタレントマネジメント
当社は、2030年までの長期経営ビジョン「UACJ VISION 2030」を掲げています。その実現のために「人材育成」もあげています。サクセッションプラン策定や教育支援の実行を行っていくためにもタレントマネジメントを本格化する必要がありました。
あらゆるタレントマネジメントシステムの中で「Talent Viewer」を選んだのは、システムの提供だけに留まらず
‐どんなデータを取り込み、掛け合わせれば抽出したいものが出せるのか
‐抽出したものから具体的な施策はどうすればいいのか
といった、人事領域の専門的な知見をもってサポートしてくださること。また、エンさん自身が実際に活用してタレントマネジメントに取り組んでいらっしゃることも決め手になりました。
まだまだ着手し始めた段階でこれからではありますが、頼りにしています。
事業環境の変化が激しい昨今。課題抽出・施策の立案から実際の実行までのタイムラグをいかに減らすかが求められています。Techサービスを活用し定量情報を意図的に収集。そして、アナログでの定性情報をおさえることによりPDCAをスピーディに回されている同社。
[定量]×[定性]の有機的な活用法は学びたいポイントです!