タレントマネジメントとは、企業で働く従業員一人ひとりの才能や資質などを最大限に活かすため、採用・配置・選抜・育成・評価等を最適化するマネジメント手法のことです。生産年齢人口の減少、労働生産性の低下といった背景から、従業員のパフォーマンスを最大化させる人事戦略として、2010年頃から日本でも注目されています。
そこで今回は、タレントマネジメントをおこなう上で欠かせない、タレントマネジメントシステムについて紹介します。
目次
- タレントマネジメントシステムとは
- 注目されている背景
- 活用のメリット
- 導入後の成果
タレントマネジメントシステムとは
タレントマネジメントシステムとは、性格特性・スキル・評価歴・キャリア意向など、人材に関するあらゆるデータを一元的に集約、分析し、経営・人事戦略の意思決定に活用するためのシステムです。
注目されている背景
タレントマネジメントシステムの導入が注目されている背景は何なのでしょうか。
労働人口減・国際競争力低下
日本の労働人口は年々減少しており、今後ますます働き手が不足していきます。また、日本の労働生産性は30年間ほとんど上がっておらず、国としての競争力が低下しています。企業の持続的な発展・成長のため、社員の最適配置・能力向上が求められており、その実現のために人材データの活用、タレントマネジメントシステムの導入が進んでいます。
雇用の流動化
人生100年時代といわれる中で、キャリアアップのための転職、ジョブチェンジのための転職が当たり前になってきました。二人に一人が転職を経験しているという調査もあります。企業にとっては、雇用の流動化にともない人材確保が困難になってきました。人材データを活用した採用力の強化、従業員のエンゲージメント醸成による定着率の向上を目指し、タレントマネジメントシステムを導入する企業も増えています。
活用のメリット
タレントマネジメントシステムを活用するメリットを見ていきます。
埋没人材の発掘
システムを活用することで、従業員一人ひとりの性格特性や保有スキル、これまでの評価歴や経験を把握できます。目立ちはしないが優秀な成果を出している人材など、活かしきれなかったタレントを見出すこともできるようになります。
人材の最適配置
部署や職種ごとに活躍人材の特性・スキルを割り出します。活躍人材に近い傾向の従業員を把握することにより、人材リソースを最大限に活かすための人材配置が可能になります。また、従業員のキャリア意向をもとに配置転換することもできます。
戦略的な人材育成
従業員のデータを活用することで、一人ひとりの強み・弱みやキャリア意向に合わせた教育、職種や役割ごとに求められる要件に合わせた教育を実施できるようになります。
システム導入の成果
タレントマネジメントへの取組みは実際に成果に繋がるのでしょうか。
導入企業の売上推移
2020年度コロナ禍、日本企業全体の平均売上が落ちました。しかし、タレントマネジメントシステム導入企業は平均売上が伸びています。タレントマネジメントシステムを使い従業員データを活用することで、コロナ禍で大きく変わった事業環境に対応するための最適な人材配置や人材育成を行えた結果だと考えられます。
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