ビジネス環境がめまぐるしく変化する中で、働く人々が「学ぶテーマ」も大きく移り変わっています。
生成AIの活用やジョブ型雇用の拡大など、“自ら考え、動ける人材” への期待が高まる今。社員たちは、どのようなスキル習得に関心を寄せているのでしょうか。
今回は、エンが提供するeラーニングサービス「エンカレッジ」の2025年上期の受講データをもとに、最新の人気講座を集計しました。
3万人以上のビジネスパーソンが選んだ「いま求められる学びの傾向」をひも解きます。
≪執筆協力≫エン株式会社・eラーニングサービス「エンカレッジ」事務局
2025年上期|全体の人気講座ランキング TOP10
| 順位 | 講座タイトル |
| 1 | 問題解決の4つのステップ【1】~問題分析力~ |
| 2 | ロジカルエクスプレッション ~論理的表現力の強化法~ |
| 3 | 問題解決の4つのステップ【2】~仮説検証力~ |
| 4 | 問題解決の4つのステップ【4】~論理的表現力~ |
| 5 | 問題解決の4つのステップ【3】~一般化力~ |
| 6 | アクティブリスニング1~態度・姿勢編~ |
| 7 | アクティブリスニング2~コミュニケーション編~ |
| 8 | 人間関係の悩みを解決するキモチ伝達 |
| 9 | エンカレッジ導入研修~キャリアセレクタビリティ®の向上~ |
| 10 | アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント ~1、自分のメガネ~ |
全体ランキングを見ると、論理的思考力とコミュニケーション能力という、変化の激しい時代においても価値を発揮し続ける普遍的なスキルへの関心が依然として高いことが分かります。
カテゴリ別|「思考術・自己研鑽」人気講座ランキング TOP10
| 順位 | 講座タイトル |
| 1 | 仕事の楽しみ方~壁にぶつかったときの乗り越え方~ |
| 2 | セルフモチベーション -自らやる気を高め、主体的に仕事に取り組むために- |
| 3 | 主体的に変革するための『はじめの一歩』 ~自分を変えるためにスグできること~ |
| 4 | 今日からできる自己変革 |
| 5 | 社会人のための結果がでる学び方 |
| 6 | 忙しいビジネスパーソンのための10分アウトプット読書術 |
| 7 | ジョブクラフティング‐自分の仕事の再構築~1.そもそも仕事とは何か?~ |
| 8 | 夢を予定に変える目標設定マインドセット |
| 9 | ジョブクラフティング‐自分の仕事の再構築~2.あなたの仕事は何か?~ |
| 10 | 早わかり!ゼロベース思考 |
このカテゴリからは、自ら学び・変化し続ける“自己マネジメント力”への注目が読み取れます。
単にスキルを学ぶだけでなく、「モチベーションを高める」「主体的に行動する」「自分らしい働き方を再構築する」など、自律的にキャリアを描く姿勢を支援する講座が多く選ばれました。
カテゴリ別|「コミュニケーション」人気講座ランキング TOP10
| 順位 | 講座タイトル |
| 1 | アクティブリスニング1~態度・姿勢編~ |
| 2 | アクティブリスニング2~コミュニケーション編~ |
| 3 | 人間関係の悩みを解決するキモチ伝達 |
| 4 | ビジネスライティングの基本1~ビジネスライティングの5つのポイント~ |
| 5 | 指示の受け方・報告の仕方 ~コミュニケーションのズレをなくすヒント~ |
| 6 | ビジネスライティングの基本2~議事録の作成とポイント~ |
| 7 | 漫画で学ぶ「デキる」ビジネスマンの仕事術 ー1、コミュニケーション術ー |
| 8 | ビジネスコミュニケーションの基本 ~率直に伝えて信頼関係をつくるための技術~ |
| 9 | ビジネスEメールの基本 |
| 10 | 伝わっている!が実感できる、わかりやすい話の組み立て方 ~1. 話の設計図づくりとは?~ |
コミュニケーション分野では、「伝える力」よりも「双方向の対話力」への関心が顕著です。
プレゼンやスピーチなどの“発信型スキル”よりも、「相手を深く理解し、感情に配慮しながら、正確に情報をやり取りする能力」といった双方向で質の高い意思疎通スキルにシフトしていることが見受けられます。
まとめ
2025年上半期の人気講座からは、自律と共感を両立できる人材への関心が高まりつつある様子がうかがえます。
自ら考え行動する主体性と、他者と協働しながら成果を生み出すコミュニケーション力。この2つの力を伸ばすための学びが、今後さらに重要性を増していくのかもしれません。
エンで支援できること
エンでは、社員の「考え方」×「能力」を可視化するeラーニングシステム「エンカレッジ」を提供しています。スキル診断による自己理解を起点に、仕事に直結する豊富な講座の中から最適な学びを提案。さらに、“受けて終わり”にしないための前後の運用設計もサポートしています。
「社員の学びを、組織の成果へつなげたい」そんな課題をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


