【2025年総決算】人事が最も読んだのは?人気コラムランキングTOP5

2025年も、残すところあとわずかとなりました。
採用市況の厳しさは変わらず、働き方や価値観の多様化も一層進んだ1年でした。そうした環境の中で、組織の生産性の向上やエンゲージメント向上など、多岐にわたる課題に向き合う年だったのではないでしょうか。

私たちDiscover HRも、皆さまの「入社後活躍」の実現を支援すべく、数多くの情報をお届けしてまいりました。そこで今回は、2025年の締めくくりとして、今年Discover HRで最も読まれた記事TOP5をランキング形式で発表いたします。

この1年、全国の人事担当者が何に悩み、どのような情報に注目していたのか。ランキングを振り返ることで、2025年という年を総括し、来る2026年の人事を考えるヒントを見つけていただければ幸いです。

ランキング発表

【第5位】キャリアは冒険だ!従業員自らが主人公になれる、PPIH流タレントマネジメントシステムとは

ドン・キホーテなどを展開する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)。同社は、社員の「次のキャリアが見えない」という声に応え、RPGゲームのようにキャリアを可視化する独自のタレントマネジメントシステム『タレクエ』を開発した事例です。構想の背景からシステムのユニークな工夫まで、その全容に迫りました。

多くの企業が社員のキャリア自律をテーマに掲げる一方、その具体的な方法論に悩んでいます。
この記事では、決まったキャリアパスを示すのではなく、過去の異動データを基に「先輩の足跡」や「同期の現在地」を見せることで、社員自らがキャリアを“自分ごと化”する仕組みを描いています。教えるのではなく、気づかせるというアプローチが、多くの人事にとって新鮮な発見となり、支持を集めたのではないでしょうか。

【第4位】人事の変化を読み解く。2015年vs2025年トレンド比較

「ダイバーシティ」「働き方改革」などが叫ばれた2015年から10年。本記事では、「ジョブ型雇用」「ウェルビーイング」「AI活用」などがキーワードとなる2025年現在のトレンドと比較・解説しました。

生成AIの台頭もあり、日々多くの情報があふれるようになりました。
この記事では、この10年で人事の役割や視点がどのように変わったのかを整理し、長い時間軸でトレンドの流れを捉え直しています。年末のいま、自社の取り組みが2025年のトレンドの中でどこに位置しているのかを振り返るひとつの材料として、ぜひご覧いただきたい記事です。

【第3位】測定項目がパワーアップ!エンの適性検査「Talent Analytics」徹底解説

エンが提供する適性検査『Talent Analytics』。その測定項目に認知特性」「タイプ分類」「相性分析が新たに追加されたことを受け、具体的な活用法を解説した記事です。採用時の見極めだけでなく、配属後のマネジメントや組織開発にどう活かせるかを紹介しました。

採用のミスマッチや早期離職は、いつの時代も人事の大きな課題です。
この記事が注目された背景には、面接だけでは見極めきれない候補者の思考スタイルや既存社員との相性といった、より深層のパーソナリティを可視化したいというニーズの高まりがあると考えられます。

各タイプの特徴やツールの活用法を具体的に紹介していますので、採用活動に加えて、配置配属や入社者のオンボーディング、チームビルディングなどの検討にも役立つ内容です。

【第2位】“優秀なのに組織を壊す人” ブリリアントジャークとは?──人事・管理職ができる対応策5選

高い成果を出す一方で、周囲のメンバーを疲弊させてしまうブリリアントジャーク(優秀だけど嫌な人)。本記事では、彼らが組織に与える深刻な影響を解説するとともに、組織で生まない・増やさないために人事ができる5つの具体的な対応策を提案しました。

スキルや業績だけを見れば優秀である一方、横柄な態度や協働を阻害する振る舞いによって、組織全体の生産性を下げてしまう人材に悩む人事・管理職も少なくありません。

この記事では、その問題を認知バイアスという観点から整理し、解決のための仕組みづくりを紹介しました。多くの組織が抱える根深く難しいテーマに対し、具体的な対応策を提示したことが、多くの共感を呼んだ要因だと考えられます。

【第1位】モンスター社員とは?生まれる原因と企業が取るべき対策

栄えある第1位は、問題行動を繰り返すモンスター社員に関する記事でした。なぜ彼らが生まれてしまうのか、その原因を「採用」「職場環境」「リーダーシップ」など多角的に整理。そして、採用しない・仲間をモンスター社員に変えないために企業が取るべき具体的な対策を網羅的に解説しました。

2位の「ブリリアントジャーク」と合わせ、TOP2を問題社員への対応に関する記事が占める結果となりました。
採用のミスマッチや育成不足が組織にもたらす影響の大きさ、そして、入社させて終わりではなく、入社後の仕組みづくりまで含めて設計しようとする人事の皆さまの強い問題意識が表れていると言えます。

ランキング結果からも、採用から定着まで一貫して「人」に向き合うことの重要性が、改めて注目されていると捉えられます。

まとめ

2025年の人気記事ランキング、いかがでしたでしょうか。

TOP5のランキングを振り返ると、「個」の活躍と「組織」の調和をいかに両立させるか、という普遍的かつ喫緊のテーマへの関心の高さが感じられます。

第5位の「キャリア自律支援」や第3位の「適性検査」は、社員一人ひとりの才能や志向に視点を向けて、その活躍を後押ししようとする動きを示しています。一方で、第1位・2位が示すように、個人の言動が組織の生産性やエンゲージメントを損なう事態に対しても課題意識を持たれている方も多いのではないでしょうか。

この1年間、Discover HRの記事を読んでくださった皆様に、心より感謝申し上げます。2026年も、信頼できる情報と実践的なノウハウをお届けしてまいりますので、変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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この記事を書いた人

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