1on1ミーティングは今や、マネジメント施策として定番となり、制度として取り入れている企業も増えています。
しかしその一方で、
「業務進捗の確認しかしていない」
「部下と何を話したらいいのかわからない」
「形式的にやっているが、正直、手応えがない」
といった声も多くいただきます。
本コラムでは、効果的な1on1ミーティングの進め方と、テーマ・質問例をご紹介します。
1on1ミーティングの目的
上司と部下の心理的安全性を高め、チームのパフォーマンスを最大化するために導入されるケースが多いです。
具体的には、以下のような目的が挙げられます。
信頼関係の構築
心理的安全性を高め、率直な対話ができる関係を育みます。
部下の成長支援
内省を促し、自律的なキャリア形成・スキル向上を支援します。
業務状況やメンタルの現状把握
日々の業務・心身のコンディション・悩みをタイムリーに把握します。
現場情報の収集
現場の第一線で、どのような状況が起こっているかを理解します。
効果的な1on1ミーティングのための3つのポイント
定期的な実施
忙しさや業務都合に押されて“飛びがち”になる1on1。予定を組んだうえで、定期的に実施することが信頼関係の土台になります。 「予定通りに実施すること」が、上司の姿勢を示し、部下にとっての安心感にもつながります。
事前準備
部下の基本情報や前回話した内容、共有すべき組織課題などを準備しておくことで有益な時間になります。
主役は部下。話すのは「2割:8割」
1on1の主役は部下です。話す割合の目安は「上司2割・部下8割」。 部下の状況把握や成長支援、関係構築につなげるため、部下の話に耳を傾ける姿勢が重要です。
1on1ミーティングのテーマ例
実際の現場で「何を話していいかわからない」という悩みを伺うケースも多いです。 そこで、1on1ミーティングでよく使われるテーマ例を紹介します。

1on1ミーティングの基本的な進め方と質問例
ミーティングの時間を最大限有効にするために、以下のような進め方・質問が有効です。
(1)アイスブレイク
「趣味の○○は最近やってますか?」
「○○に行きたいなと思うんだけれど、●●さんは行きたいところはありますか?」
「家族、お子さんは元気ですか?」
(2)テーマのすり合わせ
「今日特に話したいことはありますか?」
「最近、気になることありますか?」
(3)現状の把握
例:長期的なキャリアに関する話題の場合
「今の仕事内容でないとしたら、何をしたいですか?」
「なりたい姿に近づけていると感じますか?」
(4)内省と気づきの支援
「それをどう捉えていますか?」
「うまくいった要因はなんだと思いますか?」
(5)次のアクションの確認
「次にやってみたいことはありますか?」
「私に要望はありますか?」
最後に、内容の簡単な記録を残し、次回の1on1ミーティングに活かすことも効果的です。
エン・ジャパンで支援できること
1on1ミーティングは、チームのパフォーマンスを最大化するために重要な手段となります。
エン・ジャパンでは、採用選考の見極めだけではなく、上司が部下とコミュニケーションを取る際にも活用できる適性検査『Talent Analytics(タレントアナリティクス)』を提供しています。1987年から約40年の歴史を持ち、導入企業数は24,000社を突破。ご興味があればぜひ一度無料トライアルをお申込みください。