最強チームの作り方│チームを動かす3つの”ing”

最強チームの作り方│チームを動かす3つの”ing”

組織生産性を高める上では、「組織活性化」や「チームワーク活性化」等は非常によく議論されるテーマです。ただ、「組織運営がうまくいかない」「計画通りの成果が出せない」というお声をよく伺います。どうすれば、従業員がイキイキと働き、組織の生産性を向上させることができるのでしょうか?

今回は、立教大学の中原淳教授に登壇いただいたイベントニッポンのチームをアップデートせよ!最強チームの作り方から、「チームを動かす3つのing」を解説します。最後に講演動画のご案内もありますのでぜひご覧ください。

チームを動かす「チームワーキング」

チームワーキングとは、チームは静的なものではなく、常に「生き物」のように動いている(Working)ものである、ということです。

目標を設定し、役割分担し、計画を立てさえすればあとは成果が右肩上がり、そんなチームは存在しません。チームは常に想定外の変化をし、動的でダイナミックなものです。常に変化し続けるチームを動かしていくために、3つの行動をとり続けましょう。

1. Goal Holding(目標をホールドし続ける)

チームを動かす3つの「ing」1つめは、「Goal Holding(目標をホールドし続ける)」です。

目標は、設定した瞬間から忘れ去られる運命にあるといっても過言ではありません。外部・内部環境の変化により、組織の目指す方向はバラバラになりやすく、実際に期初に立てた目標を常に心に留めている社員は14%、評価面談前に振り返って思い出す社員がほとんどだ、という研究結果もあります。

リーダーは常に目指すゴールや実現したいこと、何故この目標を達成しなくてはならないのか等をメンバーに伝え続け、ゴールを握り続けることが重要です。

実務的工夫

・ミーティングの前に、目標を毎回違う言葉で語る
・個人の進捗確認を行った後で、それぞれの仕事の意味を全体目標から付け直す
・1on1のたびに、部下の仕事が全体進捗にどうつながっているか話す

2. Feed Backing(言いたいことを言い合う)

考えの違いを恐れず言いたいことを言い合える環境は組織の風通しをよくし、成果を生むことに繋がります。成果を生むのは「心理的安全性のあるチーム」であり、気兼ねなく反対意見を言える環境がチーム内で活発な議論を進めます。

うまくいかないチームはフィードバックが少なく、かつ「良い人間関係を保つこと」を重視しがちです。仲の良さが目的化するチームでは、衝突を避けるあまり言いたいことが言えなくなったり、他のメンバーに相談せず個人で作業することが増えます。そうなればお互いがどのような仕事をしているか把握できなくなり、チーム全体のことを誰も考えない、バラバラなチームになってしまいます。

実務的工夫

・「言いにくいことを言ってくれて、ありがとう!」と言えているか?
・都合が悪いことでも、受け止められているか?
・黙っていないか?(5人以上の会議で2人だけが会話していないか?)

3. Taskworking(解くべき課題を解き続ける)

仕事の多くは課題解決です。目指すべき理想と現状の間にある問題をチーム全員で洗い出し、議論し、解決策を出しあいましょう。リーダー一人ではなくチーム全員で課題を出すところから始め、同じ風景を見ていくことでメンバーにも当事者意識や一体感が生まれます。

また、出した解決策を実行したあとは、チームできちんと振り返りを行いましょう。結果は良かったか、悪かったか。うまくいった・いかなかった原因は何か。次はどのようなアクションを取るべきか。組織が目指すゴールに向かって、成果を出し続けるために何をすべきか、チームで意見を出し合い優先順位をつける。

組織が解くべき課題を解き続けられるように、チーム一丸で動きましょう。

実務的工夫

・チームでは、目標達成のための「課題」を常に出し合っているか?
・チームでは、課題解決の方法について吟味しあっているか?
・仕事の仕方について、ときに振り返りがなされているか?

さいごに

今回はチームワーキングに大切な「チームを動かす3つのing」をご紹介しました。より詳しい内容を知りたい方は、以下フォームより中原教授の講演をご覧ください。

ニッポンのチームをアップデートせよ!「最強チーム」のつくり方
by DiscoverHR 第一部 中原教授講演(2022年3月)

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この記事を書いた人

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