離職防止ツールとは?導入メリットと選び方を解説

離職防止ツールとは?導入メリットと選び方を解説

従業員の離職による人手不足は企業にとって大きな課題であり、その背後には様々な理由が存在します。今回は離職の要因を把握し、離職を抑止する「離職防止ツール」について、メリットや選び方を解説していきます。

目次

離職防止ツールとは?

離職防止ツールとは、従業員の離職を防止して定着率を向上させるために、エンゲージメントの可視化、離職原因の分析、モチベーション向上の仕組みづくりなどを行うためのツールです。主なツールの種類をご紹介します。

パルスサーベイ

「パルスサーベイ(Pulse Survey)」は、直訳すると「パルス(脈拍)の調査」を意味し、週1回や月1回など短期間で調査を繰り返すことで従業員の状態を測るサーベイです。短期間で行うため設問数は少なく、3問~10問程度が一般的です。従業員の意見や不満を定期的に収集することで、誰が/いつ/何に悩んでいるのかを迅速に把握し、ひとりひとりのフォローを行い、モチベーションやコンディションを高めます。結果は部署や組織別に分析し、組織課題を抽出することも可能です。

従業員満足度(ES)調査

従業員満足度(ES)とは、「従業員が仕事や職場についてどれくらい満足しているか」を職場環境や福利厚生、働きがいなどの指標から表すものです。それらを半年に1回~1年に1回の頻度で、数十問~100問程度のアンケートで調査するのが従業員満足度調査です。従業員満足度が高い職場は、従業員の生産性や顧客対応へのモチベーションが高い傾向があると言われており、組織全体の健康状態の把握や問題の箇所を明らかにし、対策を講じる上で役立つツールです。

エンゲージメント診断

エンゲージメント(engagement)は人事用語で「組織に対する愛着心」を指し、従業員と企業のエンゲージメントを可視化するサーベイをエンゲージメント診断といいます。こちらも半年に1回~1年に1回程度の頻度で行うことが一般的です。設問はパルスサーベイより多く数十問~100問程度で、会社に対する貢献意欲や上司・同僚への信頼、仕事に対するやりがいなど、会社に対するポジティブな感情を測定します。

離職防止ツールを導入するメリット

離職防止ツールは、導入することで離職防止以外にも副次的なメリットがあります。その一例をご紹介します。

組織課題の早期発見

離職防止ツールは、問題を早期に発見するのに役立ちます。エンゲージメント調査やフィードバック収集を通じて、今まで表面化していなかった問題を特定し、改善策を講じることができます。

従業員満足度の向上

ツールを導入することで、従業員は日々思っていることを会社に伝えることができます。従業員の声をもとに組織を改善することで、フィードバックがきちんと反映される環境を感じ、従業員の満足度向上、エンゲージメント向上につながります。

生産性の向上

組織のボトルネックや課題の解消は、従業員のモチベーションを向上させ、ストレスを軽減し、職場環境を改善することにつながります。これにより、従業員の生産性が向上し、業績の向上につながります。

採用業務の負担軽減

離職防止ツールを導入し、組織の課題を解決することで、離職率の低下につながります。定着率が向上すれば、採用活動や人材育成など人事の業務負担を削減することにもつながります。

離職防止ツールを選ぶポイント

離職防止ツールを選ぶ際には、企業のニーズに合ったツールを選ぶことが重要です。いくつかの選定ポイントをご紹介します。

機能

エンゲージメント調査に特化したもの、フィードバックが直接送れるもの、社内システムとの連携・結果の閲覧制限有無など、ツールによって機能は様々です。自社の課題を解決するにはどのような機能が必要かイメージした上で、必要な機能を確認していきましょう。無料で試せるものは試しておくことをおすすめします。

価格やプラン

必要な機能がイメージできたら、次は価格やプランの確認です。初期費用が必要なもの、最低利用期間が決まっているものなど、いくつか見積もり依頼を出して比較検討していきましょう。

カスタマーサポート

導入時だけでなく導入後に不明点が出たときのために、サポートがあるか確認しておきましょう。特にこうした調査ツールは実施して終わりでは意味がありません。調査結果の活用をする上で、分析結果の見方や従業員への対応方法などについても相談に乗ってくれるベンダーであればより安心でしょう。

セキュリティ面

従業員の個人情報や機密情報を取り扱うことがあるため、データの取り扱いやセキュリティに関しては適切な対策を備えたツールを選びましょう。

離職防止ツールを選ぶポイント
  • 課題を解決するイメージが持てるか? そのための機能は揃っているか?
  • 導入時のサポートはあるか? 結果の分析や活用について相談できるか?
  • データの取り扱いは適切に行われるか?

エン・ジャパンでご支援できること

エン・ジャパンでは、従業員のコンディションを把握して離職リスクを可視化するパルスサーベイ・エンゲージメント診断の「HR OnBoard NEXT」を提供しています。詳しくは以下よりサービスサイトをご覧の上、お問い合わせください。

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この記事を書いた人

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